Tor(トーア、The Onion Router)は、TCP/IPにおける接続経路の匿名化を実現するための規格、及びそのリファレンス実装であるソフトウェアの名称であり、P2P技術を利用したSOCKSプロキシとして動作する。Torは高い匿名性を維持しながらインターネットをする目的で、
当初はオニオンルーティングの開発元でもある、米海軍調査研究所(United States Naval Research Laboratory)によって支援されていたが、2004年以降は電子フロンティア財団(Electronic Frontier Foundation)により支援されるプロジェクトとなった。2005年11月以降はEFFによる金銭の支援は終了した。なお、ウェブホスティングは継続されている。
「匿名インターネット」と言うとどうしても「犯罪目的」などとイメージされがちだが、本来は発展途上国などで政府による検閲を避けてインターネットをするためであったり、その高い匿名性からクラッカーの侵入を防いだりするためのものだ。
Torは3つのTorノード(接続を中継するサーバ)をランダムに選択し、それぞれのノード間を暗号化しながら経由してWebサイトにアクセスするので、アクセスログをたどろうとしても何重にも暗号化が施されているため逆探知ができない。さらに、1分おきに経路を変更するので同一人物によるアクセスであると思われるのを防ぐことができる。
使い方
http://www.torproject.org/easy-download.html.en
Stable Vidalia Bundle works with Windows 7, Vista, XP, Download Stable (sig)
Torは以下の部分から構成されている。
Tor…p2pの通信部分本体。
Vidalia…TorをコントロールするGUIツール。普通はこれでtorをコントロールする。
Polipo…Torを使うためのproxy。以前はprevoxyがバンドルされていたが、最近はpolipoがバンドルされている。
Torbutton…firefoxのproxyを切り替えるためのaddon。他のブラウザを使う場合は無視してOK。firefoxを使う場合でも手動で切り替えるなり、他のproxy切り替えツールを使うなら不要。
Vidalia Bundle版をインストールすれば上記がすべて自動的に入る。
WindowsのスタートメニューにVidalia Bundle – Vidaliaが登録されるのでこれを起動。待ってると自動的に接続が完了する。「Connected to the Tor network!」と表示されればOK。基本的にここまで設定らしい設定はない。
自分が使っているWebブラウザのProxy設定の項目を開き、
アドレス 127.0.0.1
ポート 8118
を設定する。
Proxyを設定した状態でアクセスすれば、すべてTor経由でアクセスされる。目に見えて速度が遅いので直ぐ分かるはず。試しにここにアクセスしてみて、
「Congratulations.」と出ればOK。Tor経由でない場合は「Sorry」になる。
使い終わったらVidaliaのコントロールパネルの「Exit」をクリック。これでTorが停止する。パネルをクローズボタンで閉じただけではトレイにアイコン化されるだけで、Tor自体は動き続けるので注意。またデフォルトではWindows起動時にTorが自動起動するので、嫌な人はSettings – General – Start Vidalia when my system startsのチェックボックスをoffに。
最後にブラウザのProxy設定をもとに戻す(Proxyを使わない設定に戻す)。TorをProxyに指定したままTorを止めると、当然のことながらブラウザでWebにアクセスできなくなるので注意。
http://mechag.asks.jp/400857.htmlをかなり参考にさせて頂いた事は付け加えておく。