「Orbot」は、P2P方式の匿名プロキシツールとして知られる「Tor」のAndroid版だ。ブラウザからサーバの間に複数のTorノードを経由させてアクセスを行なうことで、通信先サーバや通信内容を暗号化できる。
Torを利用すれば、特定のサーバとの通信がブロックされているネットワークに接続していても、ブロックされているサーバにアクセス可能だ。また、Torの通信は暗号化されているので、ネットワーク管理者による盗聴も回避できる。
ただし、最後に経由するTorノードからは、アクセス先サーバとの通信内容が丸見えなので、盗聴される恐れがある。Tor経由でブラウジングを行なっているときは、重要なサイトのパスワード入力などは行なわないほうがいいだろう。
Orbotを最初に起動すると、このような確認画面が表示される。「root」権限の取得が可能な端末では、すべてのアプリの通信をTor経由で行なう機能が利用できるが、不要な場合は下のチェックボックスをONにして「Next」を押そう。
次の画面では、そのまま「Next」を押せばいい。
このようなメイン画面が表示されたら、ボタンを長押ししよう。
接続処理の進捗状況が表示され、しばらくすると接続が完了し、ボタンが緑色になる。戻るボタンでOrbotを閉じても、Torネットワークへの接続は維持されるぞ。
Firefoxのアドオン画面で「proxy」などを検索し、「Proxy Mobile」をインストールしよう。
Proxy Mobieの設定で「SOCKS Proxy Host」に「127.0.0.1」、「SOCKS Proxy Port」に「9050」を入力し、「SOCKS Remote DNS」を「はい」にした状態で、「Use Proxy」を「はい」にしよう。
正しくTor経由でアクセスできているか確認するには、アクセス元の情報を表示する「診断くん」のページにアクセスしてみるといい。「REMOTE_HOST」の欄が見覚えのないホスト名になっていれば成功だ。